忍者ブログ

12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31


 

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2025.01.06 |

チューハイ



こちらは、当時の人たちが飲用していた缶入りチューハイです。蓋を開けると、白ぶどうの心地よい芳香が漂ってきます。そしてこの喉越し・・・あ、もう8時55分か。また、快速に乗り遅れた。学校までは1時間。これを逃すと10時には間に合わない。8時56分。定刻通りにレールの上をうしが走ってくる。ボクはうしに乗るのが苦手だけど、周りのみんなはうしに乗るのが好き。理由を聞けば、決まって速いからと答えるだろう。確かに、うしは快速より速い。でも本当の理由は違うんだ。まあ、今回は仕方が無い。ボクはうしに飛び乗った。早くしないと生存率8割の雪合戦に間に合わない。遅刻したら、二度と参加できないんだっけ、急がないと。でも本当の理由は違うな。なんだ、ボクも同じじゃないか。さて、次の駅で降りるか。うしを止めようとして気がついた。うしに興味の無いふりをしていたボクは、止め方を知らない。六代将軍の名前すら出てこない。あわてて出した財布からはレシートが溢れた。このまま行けば、うしは無機質なコンクリートの壁にぶつかって、潰れて、散って、街を256色に染める。ボクはきっと助かるだろう。うしが軋んだ。嗚呼。その時、始めて、うしになりたい、と思った。望みはすぐに叶えられるんだ。みんながうしに乗りたがる理由は、結局わからずじまいだった。けど、うしが絶滅しない理由だけは、なんとなく察しがついた。

PR

2008.03.11 | Comments(0) | Trackback() | 常設展示品

手帳



こちらは、当時の必携品であった「手帳」と呼ばれるものです。主に、ビジネスマンや大学生、生意気な小学生が利用しており、毎年新しいものが発売されていたことからは、その人気の高さが伺えます。ブランド品の人気も高く、エルメスやヱルメス、江ルメスや警察庁の手帳は、かなりの高額で取引されておりました。手帳の人気が高いのも当然で、当時「その時点でまだこの世で起こっていないこと」が書いてある唯一の書物であり、しかもそのほとんどが実現していたためだと考えられています。当時の人たちは未来の自分の行動を買うことで、存在意義と安心感を得ていたようです。人々がそのような生活に慣れきった時代、一人の女性が異論を唱えます。彼女は一人、生の権力からの開放を謳い、全ての人間の手帳を、華氏451度で焼き払ったのでした。このため、当時の手帳は現存しておらず、展示品はレプリカとなります。また、手帳を燃やすことで世界に自由を取り戻した英雄も、巨大なレプリカとして、今もアメリカ東海岸にその勇姿をみることが出来ます。

2007.10.28 | Comments(1) | Trackback() | 常設展示品

古代日本人の食文化展(PC専用)

古代日本人の食については、近年盛んな研究によって明らかになりつつあります。当博物館の常設展示品「みかん」も、古代日本食の一つであり、その重要性は前にも紹介した通りです。主要な古代日本食としては、「なすび」、「鷹」、「富士」、「王林」などがあり、「みかん」はそれほど重要ではなかったことがうかがえます。以下に示すものは、伝統的古代日本食である「天ぷ5」の作り方についての、貴重な映像資料です。
■天ぷ5
他の古代日本食の作り方
■一 ■二
上記の映像資料を基に、エチオピアの鉄人に「天ぷ5」を調理していただきました。こちらに用意してありますので、どうぞ御試食ください。

(ref.有限会社ながお食研様)

2007.07.08 | Comments(0) | Trackback() | 特別展(PC専用)

ミニカー



こちらは、当時の玩具であった「ミニカー」と呼ばれるものです。発見当初は、当時の人類の身長や体重や座高に対して異論を投げかける声も出ましたが、現代では量産されていた子供用の玩具との結論に落ち着いています。当時の子供は、ミニカーの中に服部さんを入れ、車体を指で摘んで走らせるまねをしながら、右往左往する服部さんの様子を見て楽しんでいたようです。服部さんは某損保会社に勤める48歳の既婚者。スピード違反で免停でもなれば、仕事にも家庭にも影響が出ないことはないでしょう。社内では、大規模なリストラや大手への吸収合併も噂され、呼応するようにビールの量も増えていきました。深夜、空いた缶を台所に捨てに行くとき、思い出したように彼は呟きます。「小っさい男だよなぁ…」 今夜も勝手口の外の窓の外には、無数の星が輝いていました。

2007.02.19 | Comments(2) | Trackback() | 常設展示品

キューブ



こちらは、当時の人たちが娯楽に用いていたキューブです。色のついた9個の正方形が6面に配置され、それらを回転させ色をそろえるという遊び方が一般的であり、日本では1980年の流行後、人気は低迷していました。しかし、21世紀後半「いかに無秩序に色を配置するか」という新しい遊び方が考案され、第2次ブームが到来します。初期は寝ながら指を動かすフロイト式が流行していたのですが、第283回大会において麻袋と金槌の使用が許可され、無秩序さにさらに拍車がかかる形となりました。第312回大会では石臼の使用も認可されたのですが、粒形に秩序さが出てしまうために受け入れられず、それ以降ルールもいい加減で無秩序なものに改正されました。その後は、「凍結-196℃」「握力」「水戸泉」等の決まり手が勝手に作られ、大会はさらに無秩序なものとなっていきます。しかし、約577回大会。全てのキューブを会場ごと一網打尽にする大技「あさま山荘」がパラグアイ付近代表ゴメス氏の手によって炸裂し、大会は中断を余儀なくされます。以後、付近住民の安全を守るため、大会は無期限中止となってしまいました。しかし今年の春、国際キューブ大会委員会(IC大C)は前言を撤回。四捨五入して1000回大会が、南太平洋の適当な島において、小雪が舞い始めた日に開催されることが決定されました。ゴメス氏はNorthropB-2ステルス爆撃機を引っさげてのリベンジとなる予定です。

2006.08.16 | Comments(2) | Trackback() | 常設展示品

« | HOME | »

忍者ブログ [PR]